「いけだ観光スポット　池田百景写真コンクール」入賞作品発表（第34回　IKEDA文化DAY）

○池田市長賞
「入学前に」　本田　健二 様
入学前の記念撮影ですね、高揚感が良くでています。桜満開の大樹を背景に男女9名の児童が横一列に整列して、それぞれの浮き浮きした笑顔が素晴しく、中央に位置する二人の少女の背負うランドセルの色彩が効果的です。
この作品を見れば「友達100人できるかな」なんて心配ないですね。
お見事です。

○財団会長賞
「忙しいんだけど、何か用？」　福田　滋 様
五月山のウオンバットです。丸い目がかわいいです。嗅覚の優れているフックラとした特徴のある鼻、その髭のシャープなピントで体毛の重量感もよく出ています。
クローズアップカメラワークで意表のついたズームの優れた表現です。思わずナデナデしたくなります。

○財団理事長賞
「冬将軍が来た」　動道　千歳 様
冬になると色彩が失せ何もかも灰色の風景にとじこめられます。
その重苦しい雰囲気を写しとられています。前景の暗い部分にポツンポツンと丸い雪を配した露光で静寂の城跡公園の冬景色を見事に描きだされました。

○審査員特別賞
「夏越祭」　齋藤　俊雄 様
静かな厳かな夜景です。真正面のカメラポジションを取り多数の万灯篭の並びを写し込んで視線を留め、視覚効果をねらった作品となっています。

○スマートフォン賞
「白百合祭りの前日」　永井　辰江 様
城跡公園で楽しんだ後の帰り道でしょうか、自転車に乗る少年の肩に手を添えるご婦人のスタイルがシャッターチャンスで慈愛に満ちた雰囲気を醸し出した優しい作品です。

ー 審査を終えて ー
酷暑のなかたくさんの力作を応募していただきました。応募作品も多種になりレベルも高くなっています。入選作は撮りたいものが適格に表現されている作品が決まりました。
池田市長賞「入学前に」は、普通の記念撮影のパターンにとらわれず独自の手法で児童の高揚感をうまく引き出した構成力が魅力です。
財団会長賞「忙しいんだけど何か用？」は、池田五月山公園で飼育されているウォンバットですが、このコンクールでやっと良い作品に出逢えました。ズームパワーが決め手です。
財団理事長賞「冬将軍が来た」は、冬の重苦しい雪景に丸雪を入れた作品表現で落ち着いた冬の景色を引き出しました。
審査員特別賞「夏越祭」は、鳥居と多数の万灯篭を効果的に フレーミングして祭りの一面を浮き出しています。
スマートフォン賞「白百合の祭りの前日」は日常出会う家族の絆の温かさを撮られた一枚です。　
どんなに良い作品でも選外になった作品がありました。現在はデジタルプリントで簡単にプリントできますが、仕上がりまでが作品です。ご検討いただき次回の応募を期待しています。

　　　　　　　　　　　　　　　公益社団法人　日本写真家協会　会友     山田  訓生
　　　　　

秋空のもと、豊かな自然と歴史・文化に彩られた池田のまちを巡る文化探訪ウォークラリー。
ラリーはどのチェックポイントからでもスタートでき、参加すると逸翁美術館や小林一三記念館なども無料で鑑賞できるほか、市内文化団体の合同作品展(池田商工会議所、中央公民館)では陶芸や絵画などの作品を一挙に展示。また、池田百景写真コンクール (中央公民館)、プラネタリウム（五月山児童文化センター）など、こどもから大人まで楽しめる見どころがいっぱい。
期間中に全てのチェックポイントのスタンプを集めると全員に参加賞を、抽選で素敵な賞品が当たります。